幼児は神経系統の発育がまだ不完全で、大脳皮質の抑制機能も不十分であるため、高熱など、外部からの刺激を受けると、興奮拡散により「高熱引付け」と呼ばれる意識不明や全身痙攣等の症状が発生します。

•高熱引付けは幼児期によく見られ、0～7歳の幼児では、その発症率は3％～4％を成人の5～10倍の高さです。
•高熱引付けは遺伝の傾向があり、また再発しやすく、1歳以下ではその再発率は50%にのぼります。
•高熱引付けは早期に処置を行わない場合、痙攣の回数が多くなり、またその時間も長くなって、大脳細胞の損傷をもたらす可能性があります。甚だしい場合には癲癇となり、幼児の知能発育に悪影響を及ぼし、知能指数の低下や学習障害・行動障害を招きます。